縁あって、お酒づくりの世界に


養蚕は、5月~10月までの季節限定のお仕事です。
(冬場は、蚕のえさとなる桑が枯れ落ちるため、できなくなるのです。人工飼料を与えるという手もありますが、現時点では採算がとれないので、採用にいたっていません)

そのため、養蚕をはじめますというお話をすると、冬場はどうするのと心配されます。
実際、それが自分にとっても大きな悩みの種でした。

「冬場の仕事、どうしようか・・・」

研修をさせていただいた師匠お二人は、冬はタラの芽や原木しいたけ、野沢菜等を組み合わせてやられており(昔は、群馬県の特産物であるこんにゃくをやられていた方が多かったみたいです)、タラの芽は収穫のときに血だらけになるけど(とげがあるからみたいです)、その分結構身入りがいいよというので、よし「師匠から習ってタラの芽をしよう!」と思っていたのですが、妙な筋から、「冬場暇な若い衆がいる」という噂が広まり、いま甘楽町地元の酒蔵さんにいます。

と、こう書くと恩知らずのようにとられてしまいそうですが、私をここまで運んでくださった方々には大変感謝しております。



そして、私はこんなタンクや


こんな大量のお米や


こんな表に囲まれながら


タンクを洗ったり


酒粕をむいたり


お米を冷やしたりしています。


最初は、何のために使うのか分からなかった道具や何をするか分からなかった場所も、入って1ヶ月近くがたち、なんとなく輪郭がはっきりしてきました。

経験ある蔵人の方々の何人かが辞めてしまう今年度ですが、しっかりその穴を埋め合わすことのできるよう頑張っていきたいと思います。

ちなみに、私がお世話になっている酒蔵さんの名前は「聖徳銘醸(株)」です。
ご愛顧のほど、どうぞよろしくお願いいたします!

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